死への準備教育

死へのプロセス、ならびに、死にゆく患者の抱える多様な問題とニーズについての理解
生涯を通じて自分自身の死を準備し、自分だけのかけがえのない死を全うできるように、死についてのより深い思索を促す
悲嘆教育 身近な愛する人をなくした悲嘆の体験から、いかに立ち直るかを教える
極端な死への恐怖をノーマルなレンジまで緩和し、その心理的負担を取り除くこと
死にまつわるタブーを取り除く
自殺を考えている人の心理について理解を深め、自殺の予防法を考える
告知と末期がん患者の知る権利についての認識を徹底させる
死と死へのプロセスをめぐる倫理的な問題への認識を促す (延命安楽死の問題)
医学法律にかかわる諸問題についての理解を深める
10 葬儀の積極的かつ重要な役割を指摘し、自身の葬儀の方法を選択して準備するよう促す
11 時間の貴重さを発見し、人間の創造的次元を刺激し、価値観の見直しと再評価を促す
12 死の芸術(アルス・モリエンディ)を積極的に習得させ、第3の人生(老年期)を豊かなものにする
13 個人的な死の哲学の探求
14 宗教における死のさまざまな解釈を探る
15 死後の生命の可能性について考察するように促す

@ 知識のレベル

専門知識の伝達 サナトロジー(死学)

A 価値観のレベル

自己の価値観の見直しと再評価
延命治療
生命の質と生命の量(自宅での死・病院での死どちらを選ぶか)
消極的及び積極的安楽死の是非
自殺
脳死と死の判定
臓器移植などに関する決断を迫られたとき価値の解明と堅固な価値観の確立

B 感情のレベル


死が引き起こす感情的な問題
死に対するネガティブな感情
死への恐怖や不安、感情の抑制
そうした感情の自覚と克服、恐怖の緩和

C 技術のレベル

死に行く患者との具体的なかかわりに必要な技術の習得
ただし先の3つのレベルを卒業していなければならない

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