しつもん こたえ
私の祖母が他界しました。
娘(ひ孫・9歳)も学校を休ませて参列するべきでしょうか?
車で20分位の隣町です。
葬儀は、「いのち」の教育の場です。
娘様は、お祖母さんからの「いのちのバトン」を受け継いでいます。
ぜひ、親子で参列され、”生かされている”という感謝の気持ちを、お祖母さんへ伝えてあげてください。
よい供養になると思います。
もし本人が意思があらわす事が出来ない状態で死亡した場合、何宗での葬儀が好ましいでしょうか?
数年前は「私の骨は捨ててくれてかまわない」と言っていましたがそうも行かないでしょうし・・・
葬儀とは、基本的に”遺された人(遺族)が故人を偲び、弔う”ことです。
たとえ、遺言のようなものがあったとしても、法的拘束力はなく、葬儀を執り行うのはあくまで遺族です。
故人の遺志や希望を反映したものが望ましいのは確かですが、がんじがらめになる必要はありません。
また、その方式も仏式や神道、キリスト教のほかに無宗教で送るということも考えられます。
そして、葬儀後の祀り方も考えなければなりません。
将来にわたる環境の変化によって、ご自身の信仰やどのように葬儀を執り行うかが決まってくるでしょう。
今は、どなたか信頼できる方(親戚など)とのご相談が最優先となるでしょう。
職場の同僚の母親がなくなられましたが、お身内だけでお葬式をされるということです。
その場合どのような対応が好ましいのでしょうか。
先方のご希望で「身内だけで」とおっしゃるのであれば、その意を尊重して、そっとしておかれることが賢明です。
ただし、場合によっては、悔やみを受け取ることもありますので、(お参りやお香典などの)お悔やみのお気持ちがあるということを、先方に伝えることが大切です。
従姉妹のご主人が亡くなり、お通夜に出席するのですが、私はまだ独身で実家で両親と暮らしています。
その場合、お香典は両親とまとめて良いのでしょうか。
それとも、従姉妹という立場で、両親とは別個で渡すべきですか?
一般に香典を出す出さないは、結婚して所帯を持っているかが、判断の基準となるようです。
独身であれば、両親とまとめて包んでもよいでしょう。
独身であっても別個に包む場合は、その人の社会的地位などが考慮されます。
キリスト教での日数ごとの集まりなどはありますか?
例として49日とか1年忌とかにあたるものは?
カトリックでは、地域の習慣によって3日、7日、30日、49日、月ごと、年ごとの命日に「命日祭」(祈念の集い)を行ってよいとされています。
「命日祭の祈り」が用意されているそうです。
プロテスタントでは、故人を記念してもたれる集まりを「記念祭」といいます。
いつ行うという定めはなく、死後1週間、1ヶ月、1年、3年、5年など遺族の希望に応じて適宜行うそうです。
仏教や神道と違って、これといった定説はなく、宗教者の考え方や地域によって慣習が異なりますので、その土地の教会に問い合わせていただくほうがよいでしょう。
お葬式のお花って持ち帰っていいものなのでしょうか?
友人が持ち帰ってわたしに持ってきてくださったのですが・・・
地域差もありますが、お葬式のお花を持ち帰るのは「縁起のよいもの」とされています。
それは、例えば天寿をまっとうした方の葬儀などでは、「長寿にあやかりたい」とした意味がありました。
また、「ホトケ」に供えたお花ですので、故人の供養にもなり、仏様の有難い功徳をいただけるといった期待もあることから、近所の方などが自宅の仏壇用に持ち帰ることは、昔から普通にされてきたようです。
これを、「偲び草」といった地方もあります。
退社した職場のオーナーの奥様が亡くなられました。
勤務していた頃はお世話になったのですが、退社以来、行き来はありません。
告別式に参列したほうが良いのでしょうか?
新幹線で2時間程の距離なのですが...
ご参列するかどうかの判断は、遠近にかかわらずお気持ちしだいだと思います。
個人的にものすごく親しい仲であれば、すぐにでも弔問に駆けつけるべきですし、仕事上の義理であれば弔電や供花でもよろしいでしょう。
死亡診断書の原本は何通必要で、何に出すときに必要なんですか?
死亡診断書の原本が必要なのは、公的には、「死亡届の提出」に必要です。
死亡届は死亡後、7日以内に管轄の役所(役場)へ、死亡診断書の原本を添えて提出します。
死亡診断書の原本は、臨終直後〜お葬式まで「1通」だけで良いのが普通です。
他に、「生命保険の受け取り」のため必要な場合があります。
しかし、各保険会社により、様式(書式)が異なりますので、葬式終了後に問い合わせをして、死亡診断書の原本を取り寄せても遅くはありません。
幼稚園に通う娘のクラスメートのお父様が亡くなりました。
どのようにするべきでしょうか?
当然、お悔やみに伺うべきでしょう。
通夜、葬儀の日時を確かめて、都合が付くならば参列することをお勧めいたします。
先日父が他界し会社の上司や同僚から香典を預かりました。
その後葬儀が終了し、夜勤から出社となっており、その時に香典返しを持っていきました。
そして夜勤終了間際の朝に上司に会った為、お礼と香典返しを渡したのですが、その上司が香典返しは会社に出社する前に持って来るのが常識だと言っておりました。
私はその様な話しは初めて聞くのですが、やはり出社前に持って行くのが常識なのでしょうか?
さて、「香典返しは会社に出社する前に持って来るのが常識」とは、私も初めて聞きました。
上司の方とはいえ、少々、思いやりに欠ける言葉ではないかと思います。
「葬儀後の挨拶は3日以内に・・・」といいますが、”会社に復帰する前にできるだけ早く御礼をする”ということを過大解釈されたのでしょうか。
または、夜勤明けに渡されたのでは、ついでに渡されたようで不快に思われたのかもしれません。
良心的に捉えれば、「公私の区別をつけなさい」ということでしょう。
いずれにせよ、気落ちするご遺族に対して、「葬儀の常識」をたしなめるのは、いかがなものかと思います。
一緒のアパートに住んでいる大家さんが亡くなりました。
この場合お葬式には絶対出た方がいいのでしょうか?
香典だけ渡しては失礼でしょうか・・・・
それとこの場合渡しすときにはなんと言って渡せばいいでしょうか。
お参りのタイミングは、死亡直後、通夜、翌日の葬儀となりますが、すべてに必ず出席しなければならないというものではありません。
いずれかに香典だけ持参しても失礼ではありません。
また、個人的な関係の深さにより、個々人で違ってきます。
生前、故人やご遺族との関係がどうであったかが、重要となります。
お参りの際は、ご遺族に「大変なことでお察しいたします」
「このたびは、誠にご愁傷様(ごしゅうしょうさま)でございます」などと丁寧に申し上げればよいでしょう。
喪服の男性の黒ネクタイですが、模様がうっすら入っているものがあります。
真っ黒いものよりお洒落で好きなのですが、これは失礼に当たらないのでしょうか?
うっすら模様の黒ネクタイ、私も好きです(^^)
一時期愛用していました。
特に、失礼に当たることはないと思います。
ただ、喪服とはご遺族に対して「弔意を表す」心構えを示すもので、自己を主張すものではありません。
お洒落はあくまでも「さりげなく」を心がけましょう。
1.近所の葬式に主人が都合が悪く行かれないとき、香典は主人の名前で書くのですが、会葬名簿は出席者の名前を書いたらいいのか、主人の名前がいいのか?
2.代理で香典を預かって行ったときに、会葬名簿には預かった人の名前も書いた方がいいのか?
香典の表書きは出席できなかった本人の名前です。
また、記帳も代理人の名前ではなく本人の名前です。
その時に、注意することは本人の名前の下に「代」、代理人が妻の場合は「内」と書くことがあるそうです。
ここで代理人の名前を書いてしまうとあとで遺族が香典を整理する時に困ります。
<参考>
・子供でも年齢的に問題ないなら出席してもかまいません。
・代理の場合に、通夜、葬儀どちらに出席すればいいのか悩みますが、どちらでもかまいません。
通夜には参列しましたが、葬儀の時間を12時と2時(14時)と聞き間違い、参列できませんでした。
謝罪メールをしましたが、他にお悔やみの意を表する方法はありますか?
お葬式のときは、普段では考えられないミスが発生することがあります。
それは、施主側でもありえますし、参列者側でも多々、見受けられます。
参列できなかった事情は、ご友人も理解いただき、お許しくださるでしょう。
お気持ちしだいですが、あらためてのお悔やみは、必要ないかもしれません。
どうしても、お気持ちの整理がつかないようでしたら、自宅へお参りにいかれるか、法事の際にお花をお贈りしてもよいでしょう。
(ご香典はお通夜のとき、渡されたと思いますので・・・)
社員の葬儀でお香典を渡すとき、お香典返しはいらないという旨の文面を添えたいのですが、どのような文面にすればいいのでしょうか?
一般に、香典袋の余白に「香典返し不要」「お返しは不要です」などと書く場合が多いようです。
個人名を列記せず「○○○一同」として包んだ場合、一人あたりの金額が2千円未満なら、個別の返しを期待する必要もないでしょう。
しかし、その場合、受付で「お返し不要」の旨を伝えることが大切です。
ご遺族は、香典がどんなに小額でもお返しをしなければ失礼では?と思われます。
ご遺族がお返しの件で迷わないように、こちらの意思を明確にお伝えすることが大事です。
「○○様のご訃報に、謹んで哀悼の意を表しますともに、心からご冥福をお祈りいたします。
同封の微、なにとぞご霊前にお供えいただけますようお願い申し上げます。
尚、香典返しのお気遣いは不要でございます。」
などと、書かれてはいかがでしょう。
以前受付をさせていただいた際、香典をお預かりしたら、本人の目の前で香典の中身を確認して下さいと言われましたが、それはなぜですか?
葬儀屋さんに結婚式と違ってその場で確認する事はお葬式では失礼ではないと言われましたが、かなり抵抗がありました。
受付での香典整理は、「忙しい遺族に代わって・・・」という親切心からきたお手伝いだと思いますが、いろいろなスタイルが確立されています。
大きな葬儀では、受付の後に銀行の方がスタンバイしていた、なんて話も聞きます。
地方によっては、「即返し」「当日返し」といって、受付で香典金額を確認し、それに見合った返礼品をその場でお返しすることが一般的だそうです。
しかし、ご香典の中身(金額)をその場で確認する行為は、かなり地域差あります。
ここ福岡では、香典袋をその場で開けるこうなことは、失礼なことであり、受付係が札束を数えることは、まず考えられません。
ただ、その地域の慣習は、長い間に培われたものですから、現代人の感覚で簡単に切り落としてはならない、様々な知恵が隠されています。
そのあたりは、尊重しなければならないのかもしれません。
遺体の前でお線香を上げるとき、線香の炎を吹き消してしまいました。
駄目な理由はなんですか?
あと、やってしまったらどうしたら良いのでしょうか?
線香の火は、手であおいで消すようにします。
線香の火を吹き消すのがいけないのは、
あなたの「生臭い息」が仏様にかかってしまうから、といわれます。
人間の口は、とかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に供えた火を消すには向かないからだそうです。
ローソクの火を消す時も同じです。
やってしまったことは仕方ありません・・・
きっと仏様の寛大なお慈悲で、お許しいただけるでしょう(^^
七七日忌明法要の会席において影膳(3,700円)を注文しましたが、会席終了後この処理はどうなるのですか?
施主が持ち帰るのでしょうか?
法事の際の影膳は、ある意味「お供え物」ですので、
法要後もしくは、会食の一区切りがついたときに、粗末に扱わず、皆で頂いてください。
その場で食されても、持ち帰っても自由です。
(ただ、美味しいところは、すでに「仏様」が召上がっておいでですので、味は保障できません・・・)
出張から帰って恩師の他界を知りました。
御仏前を郵送で送りたいのですが、どんな機会に送ったらいいでしょうか。
葬儀はもう2ヶ月前に終わっています。
他界の事実を知ったならば、速やかにお参りに伺うことが望まれます。
遠方ゆえの郵送であっても、時期を問わず、早めにお送りしたほうが良いでしょう。(その際、手紙を同封します)
下記の文例をご参考ください。
○○様がお亡くなりになりましたことを新聞で拝見し、ただ驚くはかりです。
日頃、ご壮健だっただけに、にわかには信じられませんでした。
あなた様のお悲しみ、お察し申し上げるだけでお慰めの言葉もございません。
いまは○○様のご冥福をお祈り申し上げるはかりでございます。
どうぞ遺されたお子様のためにも元気をおだしになってください。
遠方のためにご焼香にも参れず残念に存じます。
同封のもの、心ばかりですが、ご仏前にお供えいただきたくお送り申し上げました。
平成○○年○月○日
氏名 住所
葬儀後のお参りのタイミングとしては、
「満中陰(49日)、100ヶ日、初盆、お彼岸(春秋)、1周忌」などですが、お悔やみの時期に決まりはありません。お葬式のときよくつかわれる黒と白の幕はなんという名称なのでしょうか?
お葬式のときの黒白幕は「くじら幕」と呼ばれています。
幕は、平安時代から、遮蔽(しゃへい)用に使用されていたようで、現在でも、野外における行事や式典の際には、その場に幕が張られます。
古来、黒色は高貴な色とされ、祭りや神事では古くから白黒の鯨幕が使用されていました。
意外にも、凶事での歴史は浅く、大正時代以降に葬儀屋さんが使い出したもののようです。
語源は鯨の色にあります。
鯨の背の黒色と腹の白色に由来するという説と、鯨の肉は、皮が黒くその皮に接した脂肪の部分が白いためという説があるそうです。
「黒」は”死”の世界をあらわし、「白」は”生(精液)”をあらわします。
また、黒は北、白は西(浄土)をあらわすともいわれます。
私個人の考えでは、「生と死」、「(葬式中は)生死をさまよっている期間である・・・」ということを表現しているのではないかと解釈していますが、どうも、こじつけでしかないようです・・・(^^;
Watashi ga okotae shimasu