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お葬式辞典

Q 自分が死んだ時は自由葬にして欲しいと思っていますが、貴社ではそのような葬儀はできますか?

A
最近は、葬儀に対する考え方が代わってきたようです。従来のしきたりを離れて、自分らしい葬儀式にしたいと望む人が増えてきているようです。”自分の葬儀の生前予約”をされる方も着実に増加しています。

核家族化が進み、自分の最後も自分が準備する時代になってきたといえるでしょう。

その具体例として「好きな花と好きな音楽とほんの少数の親族と友人に送られて旅立つ無宗教の自由葬」を望む方は、実は大勢いらっしゃって、実際に弊社でとりおこなった事例も多数あります。弊社では、どのようなご希望にも全力でご奉仕させていただいております。

葬送とは、本来自由であるべきだと私も思います。

しかしながら、ご留意いただきたいのは、自分の考える死のデザインと、家族の死に出会った遺族の弔いとは常に一致するとは限りません。

自分の死だけが全てではなく、遺された者にとっての死ということも当然存在します。一人の死を巡って、周囲のそれぞれがそれぞれの仕方で死を体験しているのです。

お葬式という儀礼は、社会的には「死者を死者として認める」ということであり、死を告知する意味に加えて、死者の尊厳を社会的に承認することを意味しています。

お葬式を営むことは、その死者が生きた人生への尊厳、共感を寄せ、かけがえのない一個の人格、いのちとして尊重して、その死を惜しむ、ことなのです。

無宗教葬の希望があるなら、家族などに伝え、理解を得ておく必要があるでしょう。実現させるためには、遺族にもその希望をかなえようという強い気持ちを持ってもらうことが大切です。

いざ葬儀というときに遺された親族の合意が得られず、やはり無宗教ではできなかったということもあるからです。

また、遺言(正式な証書によるもの)に関しては、お葬式のやり方まで、言及は出来ますが、法的な効力はありません。

ただし、ご自分の意思(遺志)を伝えるのには最適な方法です。