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お葬式辞典

Q お葬式のときよくつかわれる黒と白の幕はなんという名称なのでしょうか?

A
お葬式のときの黒白幕は「くじら幕」と呼ばれています。

幕は、平安時代から、遮蔽(しゃへい)用に使用されていたようで、現在でも、野外における行事や式典の際には、その場に幕が張られます。古来、黒色は高貴な色とされ、祭りや神事では古くから白黒の鯨幕が使用されていました。意外にも、凶事での歴史は浅く、大正時代以降に葬儀屋さんが使い出したもののようです。語源は鯨の色にあります。鯨の背の黒色と腹の白色に由来するという説と、鯨の肉は、皮が黒くその皮に接した脂肪の部分が白いためという説があるそうです。

「黒」は”死”の世界をあらわし、「白」は”生(精液)”をあらわします。また、黒は北、白は西(浄土)をあらわすともいわれます。