3 喪主の決定
「喪主」と「施主」は一般的には争議を主宰する人という意味で同じように用いられますが、厳密には異なります。「施主」は布施する人ということから転じたと言われ、葬儀の金銭面の負担もして、運営の責任を負う人です。昔であれば、戸主が亡くなり、後継ぎの長男が未成年のとき、叔父が後見人となり運営の責任を負いました。この場合、長男が喪主、叔父が施主になります。名目的な責任者が喪主、実質的な責任者が施主と言ってもいいでしょう。通常の個人葬の場合には喪主と施主がイコールになることが多いのですが、社葬の場合には喪主は遺族で、施主は企業になります