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お葬式辞典

18 出棺

最後のお別れは花で飾ってあげましょう。

告別式の行事がすべて終わると、柩を火葬場へ移し、その日のうちに火葬にします。柩を霊柩車に乗せる前に、遺族から順に親族、特に親しい友人は、故人と最後の対面をし、別れを惜しみます。この時、故人のために供えられた生花をそれぞれが一輪づつ棺に入れ、遺体の廻りを埋めつくすようにします。これを「別れ花」といいます。また、故人が生前に愛用していた小物なども入れることもあるようです。


棺の釘は遺族、近親者が小石で打ちましょう。

最後のお別れが済むと、棺のふたを閉め、釘打ちの儀式をします。
葬儀社の係員が頭部にあたる部分だけを半打ちにしておきますので、喪主から順に遺族、近親者が小石で一人二回ずつ、コツコツと軽く打ちます。この小石は、三途の川の河原の石とされ、無事にその川を渡れるようにという祈りをこめ、霊をしずめるものといわれとぃます。
※宗派によっては、くぎ打をしない場合が有ります。


喪主は位牌を胸に持ち簡単にあいさつをしましょう。

いよいよ出棺となりますが、棺は遺体の頭を先にして、遺族や血縁の若い男性が霊柩車まで運びます。喪主は位牌を胸に棺の前に立ち、次の人が遺影を持って続きますが、最近は位牌だけの場合が多いようです。棺が霊柩車に安置されますと、遺族は出棺を見送る人たちに向かって整列し、喪主が会葬者に対してお礼のあいさつをします。
内容は、故人への厚誼に対するお礼と会葬者への謝意の表明が中心となります。