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お葬式辞典

15 葬儀

葬式と告別式はもともと別のものです。

葬式と告別式を、普通、葬儀といっていますが、最近は両方を同時に行いますから、混同されているようです。葬式は、故人が成仏するための儀式であって、遺族や近親者、故人と特に親しかった友人や知人が行うもので告別式は、一般の会葬者も参列して故人に最後の別れを告げる儀式です。自宅葬の場合は、葬式と告別式を合わせて約1時間、社葬の場合は両方で約1時間30分くらいを予定することが多いようです。


式場では司会者の指示に従いましょう。

式次第にしたがって進められますから、葬式のプロである司会者の指示に従いましょう。
案内があるまでは、あまり動かないようにします。

<葬儀式次第>
 1,お導師様入場
 2,一同合掌・礼拝
 3,開式の辞
 4,読経
 5,弔辞・弔電拝読
 6,親族代表謝辞
 7,読経
 8,喪主焼香
 9,親族焼香
10,会葬者焼香
11,一同合掌・礼拝
12,お導師様退場
13,閉式の辞
14,出棺    ※宗派により異なります。


読経の間は正座しましょう。

宗派によって多少の違いはありますが、焼香までに読経が30分くらいかかります。
その間は、基本的には正座しなければなりませんが、正座に慣れていない方は、あまり見苦しくならない程度であれば足をくずされても構わないでしょう。


親族代表謝辞はあまり長くならないようにしましょう。

親族代表の謝辞は、会葬者へのお礼が主眼ですから、できるだけ簡潔にしましょう。
もちろん、長い間の病気のあらましや臨終の様子などは申し述べるとしても、過去の経歴や功績については避けた方がいいでしょう。ただし、長男が喪主で、父親の業績を受け継ぐ立場にあるなら、社会的な地位を守るための覚悟を簡単に述べることは必要だといえます。