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お葬式辞典

12 香典

香典の包み方

香典には、“もちつもたれつ”という「相互扶助」の意味合いがあります。これといった決まりはありませんが、故人との関係の深さなどによって金額も変ります。ある調査では香典として包む金額が一番多いのが5,000円、次に3,000円、10,000円の順です。親、兄弟などの場合は3万円から5万円が多いようです。


香典の表書きは宗教によって表書きが異なります。

葬儀は仏式で行われることがもっとも多いのですが、神式やキリスト教式で行われることもあります。仏式以外では「香典」という表書きは用いません。神式の場合は「御神前」「御玉串料」などが用いられ、キリスト教式では「御花料」「御ミサ料」が用いられます。「御霊前」は一般的に仏式の場合に用いられる表書きですが、模様のない不祝儀袋なら宗教が異なっても「御霊前」の表書きを用いることができます。(浄土真宗のときは用いません。「御仏前」とするのがよいでしょう)

仏式法要(49日、一周忌や三回忌など)に出席する場合は、「御仏前」「御香料」とする方が多いようです。通常、白黒や銀の結びきりになった不祝儀袋を使用します。(蓮の模様があるものは仏式用です)中包みには、表に金額、裏には必ず住所・氏名を書きます。中包みを用いず、外包みの裏に金額と住所を書くほうが、受付係の手間が省けて親切かもしれません。
外包みは「悲しみは下向きに」折る方が望ましいといわれています。



◎御霊前(ごれいぜん)
仏式・神式・キリスト教式

◎御香典(ごこうでん・おこうでん)
霊前に金品を供えるときに用います。
また、仏式の葬儀では通常「御香典」「御香料」を使います。
仏式故人の霊前に香のかわりに供えるお金包みに使います。

◎御弔料(おとむらいりょう)
仏式会社(団件)関係の葬儀に、会社(団体)名で弔慰金などを包むときに用います。

◎御悔(おくやみ)仏式
故人を弔う意で、通夜の霊前に供える金包みに用います。

◎御神前(ごしんぜん)神式
弔事のほか、神の霊に供える意味で一般神事にも用います。
他に「御榊料」「供神前」「幣料」「御玉串料」。

◎御花料(おはなりょう)
キりスト教の弔事の金包みで、カトリック、プロテスタントとも一般的に使います。他に「御花輪(環)料」「弔慰料」。白無地の封筒か、ゆりの花模様または十字架が描かれている袋を用いる。

※香典を連名で贈る場合は?
上位の人が右側になるように書き、人数が多くなる場合は代表者の名前を書き、その左に「外一同」または「○○課有志」などとし、別の半紙に全員の名前を書き中包みに入れます。


香典を渡すタイミング

最近では、通夜の席で渡される方が多いようです。
会場の受付についたら、お悔みの挨拶をし、フクサから香典を取り出し、先方側に向きを変えて差し出します。遺族に直接渡す場合は、「ご霊前にお供えください」とことばを添えて差し出すのがよいでしょう。


※とりあえずの弔間の場合には香典は用意していくのですか?
とりあえずの弔問ではお悔やみを述べるだけに留めるのがよいでしょう。