HOME > お葬式辞典

お葬式辞典

Q 火葬場で骨上げの時どうして竹の箸と木の箸を使うのですか?また、「はしわたし」の意味は何でしょう?

A
遺族による拾骨は日本独特の儀礼と言われています。拾骨は、昔は1人が箸を持った遺骨を順に次の人に渡していく形だったようですが、現在では2人で一組になって遺骨を拾います。

拾骨の際、竹の箸と木の箸を使うのは、地方によって違うようですが、箸をワザと揃えなくなったのは、

「お骨を拾うのは亡くなられた方のごく近い身内です。
 その方にとって身内の死は驚きであり、
 大きな悲しみとなる出来事です。
 そのため箸が揃っているかどうかも分からないくらい
 気が動転しているということを表しているのでしょう。
 (愛知葬祭 金森社長談)」

とのことです。

また、 男性が左、女性が右に箸を持ち、組になって行なうところもあるようです。

「箸渡し」は「箸」と「橋」の音が共通なところから、故人をこの世からあの世へ、三途の川の渡しとしてあげる、という思いからきているといわれています。

皆で送ってあげようという気持ちの現れでしょう。