
1 葬祭ディレクターとは?
葬儀に対する要望が多様化していく中、1996年、「葬祭ディレクター技能審査制度」が誕生しています。葬祭業務に携わる者が、葬儀に関する知識と技能があるかどうか、葬祭ディレクター技能審査協会が審査、合格した人は「1級・2級葬祭ディレクター」として認定されるものです。
「葬祭ディレクター」とは、 国際的に共通の名称「フューネラルディレクター funeral director」を一部日本語に置き換えたものです(「フューネラル」は「葬儀」を意味します)。
国際的にも共通の基盤に立つ者の養成ということも念頭に置いて、この名称が選択されました。
葬祭業界に働く人にとって必要な知識とレベルを審査し、証明する、厚生労働省認定の資格試験であり、より一層の技能の向上と社会的地位の向上を図ることを目的としています。
広範囲な葬祭知識と、熟練した技能をもっていると認定された葬祭ディレクターは、お客様が安心かつ高いレベルの葬祭サービスを受けられる指標として認知されてきています。
「葬祭ディレクター」たることの条件
・自らの仕事に正当な評価を下し、誇りをもって仕事をする者
・遺族、参列者、宗教者の良き葬儀を実現したいという想いを汲み取り、指示あるいは同意を得て、
この想いの実現に協カする者
・葬祭業者に寄せられた社会的要請や個別の要請に充分に応える努力を怠らず、自らを律する者
・葬儀施行という職務において、社会的要請に応えられるように自らの認識を高め、技能を向上させ、
個々の要請においては遺族の依頼・希望に応えられるだけの力を有し、かつ、施行においては部下を
統括・指導して依頼に応じて充分な仕事を実現できる者、あるいは、そうありたいと努める者
参考文献/「葬儀概論」 碑文谷 創 著(表現文化社)
葬祭ディレクター技能審査協会
全日本葬祭業協同組合(全葬連)全日本冠婚葬祭互助協会が、葬祭ディレクター制度実施を目的に設立した非営利団体。
全日本葬祭業協同組合(全葬連)
都道府県ごとに組織されている55の葬祭業協同組合の連合会で、国内唯一の葬祭専門業者による団体として通産大臣の認可を受けています。全国で1603店舗が加盟。全葬連では明瞭な価格設定や事前相談の普及、施行・運営の技術向上など、各県組合を通じて指導しています。
全葬連ホームページ