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お葬式辞典

26 お彼岸

お彼岸には、墓参りをしましょう。

お彼岸は聖徳太子の頃から行われている日本独特の行事です。
暦の十二節の春分、秋分は、年間でも気候がいい時期で、真西に沈む太陽を拝めば浄土、つまりあの世で往生できるという思想によります。今、私たちが生きている世界が「此岸(しがん)」で、これに対して悟りの境地に至るところが「彼岸(ひがん)」といわれています。春と秋のお彼岸には、故人やご先祖様が「彼岸」に安住できるよう、仏壇をお飾りし、墓参りをして心をこめてご供養しましょう。


彼岸中の法事は、お寺様とよく打ち合せておきましょう。

お彼岸は、お盆の時のように特別に飾りたてる必要はありません。
彼岸の入り(春は3月18日頃、秋は9月20日頃)には、自宅の仏壇をきれいにして、新しい花にとりかえ、季節の初物や彼岸団子、おはぎ、五目ずしなどを供えます。彼岸中は、毎朝夕、仏壇に灯明や線香をあげてお参りします。彼岸の中日(春は3月21日頃、秋は9月23日頃)前後に、家族揃って先祖の墓にお参りします。
この時に法事を行う家庭も多く、親族や知人、友人をお寺や家にお招きして接待します。
法事については、お寺様と打ち合わせをしておきましょう。


お仏壇などの開眼供養をしましょう。

お仏壇がない家庭では、不幸があった場合は忌明けの四十九日までに位牌を安置する仏壇を購入しましょう。また、新しく買替える時期は、お彼岸、お盆前、法事前が多いようです。

新しいお仏壇やお墓を購入したら、お寺様に相談し、"開眼供養"、"入魂式"など宗派によって定められた法要をとり行いましょう。開眼供養は、彼岸中に行うことが多いようですが、法事を兼ねることもありますから、自宅で行う時には中日以外の日を選ぶようにします。僧侶の読経後、お墓参りをして参会者には、おはぎや五目ずしでおもてなしします。